宮水の日記

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主に書評や資格取得について記事を書いています。

エンジニアが「独学大全」を読んだ

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今日は、「独学大全」を読みました。定期的に読み返したいなと思った部分をメモしました。

なぜ読んだのか

エンジニアって学ぶことがたくさんありますよね。「土日のうちに1冊 本を読んでから or ちょっと手元で動かしてみてからこのタスクに取り掛かりたい!」と思うことはしょっちゅうあります。また、常に新しい技術が出てきて「質問したいけど、わからないこともわからない」といったことが頻繁に起こります。今回は、「新しい技術をできるだけ効率よく学びたい!」というモチベーションでこの独学大全を読みました。

どんな本だった?

一言で言うと、巷に溢れかえっている勉強方法のテクニックがギュッとまとめてあり、そのテクニックを辞書のように読むことができる本です。

本のサブタイトルに、「55の技法」と書いてありますがその通り、独学に関するテクニックやフレームワークが55個紹介されています。最後の部では、これまで学んだ独学の技法を使って、国語、外国語、数学の3つのケースについて独学する事例を取り上げています。

個人的には、「目標へのモチベーションの保ち方」「情報の見つけ方」「情報の整理の仕方」「本の読み方」という点において読んで非常に良かったと思いました。もちろん何か新しいことを学びたい人に役立つテクニックも多く載っていましたが、特に「課題などでレポートを書く学生」に向いている本だと思いました。

どんな人に向いてる?

  • 新しいことを学びたい人
  • 学びたいことが決まっているけど、何から手をつけたらいいかわからない人
  • 学生
  • 課題でレポートを書いている人

本の概要

第1部 なぜ学ぶのかに立ち返ろう
継続は力なり。独学で一番難しいのは「続けること」であり、どうやったら続けられるのか、そのテクニックについて紹介されています。

目標遂行へのモチベーションの保ち方
  • 「どうしてそれを学びたいと思ったのか」強い動機を書き出し、それを定期的に見返して原点に立ち返る。
  • 「今の自分の現状と、学習した後にどうなっていたいか」を考え、具体的な目標に落とし込んでいき、学習ロードマップを作る。
やる気がないとき
  • やる気がなかったらとにかく「3行読む」「1分間だけ勉強する」
  • 小さい習慣から始める。その後本当に習慣にしたいことを始める。(例えば、本当の目標が英単語を一日30個覚えたい、だったら、まずは1日1個覚えることから始めてみる)
  • 人に宣言する。
  • 輪読会に参加する(当日までに読んでおき、感想を言い合うのがオススメ)
時間がないとき
  • 独学する時間がとれないと感じたら、理想の予定と実態の予定を書き出し、どうして時間がないのか分析する。
  • ポモドーロ・テクニックを使う。(25分間にセットし、作業を開始する→5分の休憩は作業に関係のないことをして過ごす(スマホSNS NG)4回ポモドーロをしたら、30分間休憩する。)


第2部 何を学べば良いかを見つけよう
全く知らない技術を学ぶとき、自分のレベルに合った技術書を探したり、同じ技術でも自分が求めていることが書いてあるのか見極めるのが難しかったりしますよね。
この部では、知らないことを探し求めるための技術、調べ物のスキルとノウハウ を学べます。
このブログでは紹介しませんが、図書館で調べ物をしてレポートを書かなければならない学生は絶対読んだ方がいい内容が盛りだくさんでした。

知りたいことの発見の仕方

① 取り組もうとしている分野や課題について、なんでもいいから思いつく限り書き出す
② 知っているものを四角で囲む
③ 調べたものを二重四角で囲む
④ 全体像を線で結んでいく
⑤ 気になったものに丸をつける ← これが学びたいことになる

何がわからないのかを整理するフレームワーク
  • hogeは何の一種か?
  • hogeは同じグループの中で他とどこが違うのか?
  • hogeを構成する部分を列挙すると?
  • hogeとは何か?
  • hogeの語源は?
  • hogeの反対は?
  • hogeを生じさせたものは?
  • hogeから生じたものは?
資料を探し出す
  • インターネットは役に立たない。検索キーワードを色々変えてみる。除外するキーワードも考える。
  • 下位概念、上位概念で探索を行う。(ヘミングウェイアメリカの文学者→英米文学者→文学者→人みたいな感じでどんどん抽象的な言葉、もしくは具体的な言葉で調べていく)
  • 文献を読んでいく。
  • 知っていることを書き出す→知らないことを問いに変換する→調査の過程を記録にとる→しつこく繰り返す
資料の整理

① 独学のテーマごとにマトリクスを作る
② 文献のタイトル、著者などを表の左端のますへ入力する
③ 目次から「見出し」を拾い出し、マスへ入力する
④ 必要なら各省の概略を追記する
⑤ 同じ/似た内容をマーキングしたり囲んでつないだりする
⑥ 文献を横断読みしながら気づいたことを抽出し、整理する

第3部 どのように学べば良いか知ろう
ここでは、本の読み方、暗記の仕方、わからない問題に対する対処法について学びます。特に本の読み方が色々あって非常に参考になりました。

本の読み方
  • 転読 ... ページに目を落としたまま、出来るだけ速くページをめくっていく。
  • 掬読 ... 読むべき部分だけを読む。
  • 問読 ... 文献の見出しを拾い出し、問いの形に変換する。(例えば、「マルサスの罠ってなに?」という問いにする)その後、要約を作る。
  • 限読 ... 読む本を決め、費やす時間をあらかじめ設定する。設定した時間内に読む。
  • 黙読 ... 声を出さずに文章を読む。速度、理解度、記憶という面で優れている。
  • 音読 ... 声を出して文章を読み上げる。学習者の身体に刻み込み、反射的・自動的に用いることができるようにする。
  • 指読 ... 今読んでいる箇所を指やペン先で指す。難しい文章を読むときにおすすめ。
  • 刻読 ... あらかじめざっと読み、全体の構成や概要を掴んでおく。必要なところに印を残しておく。印を残したところを辿っていく。
  • 段落要約 ... 段落ごとに1行にまとめていく。
「わからないルートマップ」で何がわからないのか整理する
  • 不明型のわからない ... わかる部分が全くないかほどんどない。

=> 解決法:部分に分ける→部分ごとの解釈を仮定する

  • 不定型のわからない ... 部分部分は理解できなくはないが、いろんな解釈がありすぎてどれが良いか決められない。

=> 解決法:全体の文脈を仮定する→部分それぞれの解釈を限定する

  • 不能型のわからない ... とりあえずどんな風に理解すればいいのか決まってきたが、まだ不整合や矛盾するところが残っていて首尾一貫した解釈ができていない状態。
難しい問題は...
  • まずは問題を解く→もう一度解いてみる→思考を実況中継しながら解く→誰かに説明する→自分に説明する

第4部 独学の「土台」を作ろう
これまで学んだ独学の道具を使って、国語、外国語、数学について独学する事例を取り上げています。

まとめ

今回は、「新しい技術をできるだけ効率よく学びたい!」というモチベーションでこの本を読みました。
第2部では、何から手をつけたらいいのか考える方法や、自分に合った適切な技術書を探し出す方法を学べました。
第3部では、特に限られた時間で効率よく技術書を読むヒントが得られました。

まずは学びたい技術ごとに学習ロードマップをスプレッドシートに書くところから初めてみようと思います。


以上です。ここまでお読みいただきありがとうございました!