こんにちは。宮水です!
今回は「オプティミストはなぜ成功するか」という本を読みました。
オプティミストとは、「楽観主義者」という意味です。
自己啓発本はどれも似たような内容なのであんまり好きではなくなっていたのですが、こちらの本は非常に納得させられる内容だったのでブログにしました。
コロナ禍もあって私なりに最近色々と落ち込むことがあり、その際に会社の方にオススメしていただいたので読みました。
楽観主義を身につけるということは、世の中をむやみに明るく見ることではなく否定的でない考え方を学ぶことだ
この本のざっくりまとめ
第1部 オプティミズムとは何か
オプティミストとは、「楽観主義者」のことです。
第1部では、著者がどうやって「楽観主義者」の研究に行き着いたかが書いてあります。
最初は「人はどうして無気力になるのか?」と研究していたのですが、無気力になる人がいる一方、一定数「何があっても絶対に諦めない人」がいることに気がつき、研究を進めていきます。
落ち込むことがあったときにどう自分に説明するか
「楽観主義者」であるオプティミストの反対は、「悲観主義者」ペシミストと言います。
楽観主義者と悲観主義者は色々と思考が異なります。
永続的 / 一時的
悲観主義者は、何か悪いことが起きたときその悪い出来事が永続的に感じてしまいますが、楽観主義者は一時的なものだと考えます。
「私はもう立ち直れない」(悲観的)/「私は今疲れている」(楽観的)
良いことが起こったときは逆です。
「今日はついている」(悲観的)/「私はいつもついている」(楽観的)
特定 / 普遍的
悲観主義者は、何か悪いことが起きたときその悪い出来事が普遍的なものに感じてしまいますが、楽観主義者は特定のものだと考えます。
「先生は皆不公平だ」(悲観的)/「〇〇先生は不公平だ」(楽観的)
「不愉快だ」(悲観的)/「彼は不愉快なやつだ」(楽観的)
良いことが起こったときは逆です。
「私は数学がよくできる」(悲観的)/「私はよくできる」(楽観的)
外交的 / 内向的
悲観主義者は、何か悪いことが起きたときその悪い出来事が内向的なものに感じてしまいますが、楽観主義者は外交的なものだと考えます。
「私にはポーカーの才能がない」(私が原因、悲観的)/「私はポーカーでついていない」(ポーカーのせいにする笑 楽観的)
良いことが起こったときは逆です。
「チームメートが活躍してくれたおかげだ」(悲観的)/「私が活躍したおかげだ」(楽観的)
憂鬱なときの、男女の思考の違い
女性は男性の2倍もうつ病の患者数が多いそうです。
なぜかというと、女性の方が「反芻」を起こす傾向にあるからだそうです。
どういうことかというと、女性は鬱状態になったとき「なぜ自分がうつ病になったのか」を考えますが、一方で男性は運動をしたり仕事に打ち込んだり、「行動」によって気分を紛らわせる傾向にあります。
男性は、落ち込んだときに気分転換によって負の感情を断ち切るのが上手で、女性は悶々と考え込んでしまう傾向にあり、それが女性にうつが多い原因ではないかと言われているそうです。男性でも、よくよく考え込んでしまう人はいらっしゃるのではないでしょうか?
困ったことがあったときの考え方のクセを直す
どのようにして楽観主義を身に着けるのか?ここでは一つだけ紹介します。
以下のフレームワークを使います。
困ったこと:
思い込み:
結果:
反論:
元気付け:
悲観主義者は「結果」の部分で終わってしまうので、そうではなくてその思い込みに対する反論と自分を元気づけるところまで考えます。
たとえば私だったらこんな感じ。
困ったこと: 最近仕事内容が全く理解できない。
思い込み: 〇〇さんは同じくらいの歳のときにもっとうまくやってるのに、私はなんてバカなんだろう。この仕事は向いてないんじゃないか。
結果: もう辞めてしまった方が周りの人や自分のためなんじゃないかと思い、退職を検討する。
反論: 私は現に、3年間もエンジニアを続けている。それに今回のプロジェクトの構成は初めてやるものだし、わからないことが多くて当然じゃないか。
今までだって、初めて触る技術があっても勉強して少しづつ克服してきたし、きっと今回も時間が経てばそのうち理解しているだろう。
元気付け: ここで諦めたら、もっと後悔することになると思う。わからないことをちゃんと整理して、理解することに集中しよう!
みたいな感じです。自分で書いててめっちゃポジティブな気持ちになってきました。
オプティミストが正義って訳でもない
オプティミストが正義!みたいな書き方をしてきたんですが、いつでもそういう訳ではありません。
楽観的過ぎると慎重にならなさ過ぎたり、重大なことを先延ばしにしてしまったり、わがままになってしまったり、悪い面もあります。
悲観主義者は楽観主義者よりも現実を把握するのが得意ですし、安全管理や設計、契約交渉などには悲観的な観点も必要です。
最後に
今までも、結論だけ似たような自己啓発本を読んできました。
「人や環境は変えられなくても、自分は変えられるよ!」とか、「自分が変われば人生が変わるよ!」とか。そんなのには正直うんざりでした。
でも、この本はとても納得させられる内容が多く、さらに実践的で非常によかったです。
最近コロナ禍もあって、普段ならどうってことない試練が乗り越えられず、憂鬱な気分が続いていました。
「〇〇だし、エンジニアなんて無理だったんだ、もうこれ以上はコード書けない...」なんて思い込みは、もろに「悲観主義者の永続的/普遍的/内向的」の三拍子揃ってました。この本を通して、自分が落ち込んでるときの考え方のクセを冷静に見つめ直すことができました。
自分が自分のことを否定すると、そのネガティブさが周りの人にも伝わってしまって何もかもがうまくいかなくなるような気持ちになります。
何事もバランスですが、きっとこの「楽観主義者」の考え方を実践していれば、人生がもっと楽に、楽しく思える場面が増えると思いました٩( 'ω' )و
ここまで読んでくださりありがとうございました!