宮水の日記

宮水の日記

主に書評や資格取得について記事を書いています。

VP of Engineeringに半年間1on1していただいた話

こんにちは!宮水です。

2020-3-31、VP of Engineering との最後の1on1 でした。
VP of E に1on1 していただけるなんてこれからの人生もう経験できない貴重な体験だと思うので、この半年のことをブログに書き残そうと思います。

1on1の目的

なぜ、わたくしめがVP of Eと1on1をしていただいていたかというと、私がQuipperではダントツで経験の少ないエンジニアだったからです。
経験の少ない人も組織が成長するには必要ということで、経験の少ない私がどんな風に仕事を覚えていくのか、仕事をする上で困っていることがないか共有させていただく場となりました。

1on1のやり方

私自身1on1をあまりしたことがなく、まず初めに共通のドキュメントが用意されたのは驚きました。
今までの私の経験上、お互い別々でメモをとるという形が普通だと思っていましたが、自分が話したことに対して相手がどんな風に解釈してメモをとっているのか見れないのは地味に怖いことでした。

共通のドキュメントが用意されたことで私も話したいことをメモして1on1に挑めましたし、認識齟齬の違いを恐れることなくなんでもお話することができました。

頻度は週1 、30分でした。

さて、1on1のなかで特に印象深かった話を書いていきます。

ペンキ塗りの話

  • 技術を学ぶのはペンキの塗り方と一緒。ペンキは、端から綺麗に塗っていくのではなく重ねて塗って綺麗にしていく。だから、技術も一個一個完璧を目指さなくても満遍なくやっていく方が早く理解できる。

入社直後は、初めての技術が多すぎてまともに仕事できないのではないかとかなり焦っていました。
この半年間はペンキ塗りの話を思い出しながら、わからないことは放置する勇気と、落ち着いていろんな技術を基本から少しづつ、満遍なく習得することに集中できました。

組織の文化にすぐに慣れた

  • 質問しないのが悪という文化

組織の文化って入社しないとわからないし、ドキュメントにまとめてあるわけじゃないので仕事をしながら徐々に理解していくものですよね。

今までも入社前と入社後の組織のギャップを受け入れられなくて辞めてしまったことがあったので、組織に馴染めずに浮いてしまうことを一番恐れていました。

例えばある人にちょっとキツめに注意された(と思っていた)ことがあったのですが、「それはって質問しないのが悪って文化だから言われたんだと思うよ」という一言から、自分のミスコミュニケーションに気づくことができました。

他にも今までの組織の課題やそれをどう解決していったのかなど、貴重な歴史を伺うことができました。
技術力を磨くことも大事ですが、それ以上に人と協力して働くことはもっと大切でもっと難しいことなので、今まで先人の方が築き上げてきた組織の文化をこれからも守っていきたいです!

自分の役割

私はエンジニアとしての経験も少ないし、自分が周りの人に貢献できることが何もないなって落ち込むこともありました。
そんな中「宮水さんの成長を助けることで周りの人も成長できるから」と言っていただけたのは本当に心の支えになりました。今はまだ目立った貢献ができなくても、ちゃんと自分にも組織の一員として役割があると気づいて、「経験が少ないのが悪」という風に考えるのはネガティブになるだけなのでやめようと思ったし、自分に後輩ができたときもそう伝えてあげられたら素敵だと思うのでずっと覚えていたいです。

スクラムについて

  • スクラムのベロシティは、点数を稼ぐものじゃなくて推移を見るためにあるもの。点数が下がって落ち込むものじゃない。

これは、自分が慣れてない技術でちょっと難しい機能を実装することになったときに、つきっきりでペアプロ していただいてた時期があってチームのベロシティが下がってしまって申し訳ない、という話をしたときにしていただいたお話です。

違う立場の人との関わり方

  • いろんな立場の人の本を読む

たとえば、マネージャーをやったことがある人が誰かの下につくと、マネージャーの気持ちがわかるのでチームとしていい成果が出るというお話がありました。マネージャーに限らず、営業、PO、PM...とたくさんの立場の人の仕事内容や大変さを理解することで良いチームになるとのこと。自分はエンジニアですが、立場に関係なく営業さん向けの本を読んだり、PMさん向けの本も読んでみようと思いました。

生存戦略

最後に、VP of Eのエンジニアとしての生存戦略を伺いました。
それは、「最後までやりたい人になる」です。長く続けられることを武器にするということです。

デモアプリが作れるのとビジネスで通用するアプリが作れる能力は全然違うし、長い期間同じ場所にいるという経験でしか得られないものがあるというお話でした。

いろんな言語が触れることやいろんな案件をこなせるのもすごいけど、一つの言語でも、一つの案件でも、長く続けることもすごい。
私も一つのアプリをずっと育てていく方が好きなので、プライベートでも頑張ろうって思いました。

半年を振り返って

最初に週1で実施すると聞いて頻度の高さにびっくりしたのですが、毎週30分じゃ足りないくらいお話したいことがたくさんありました。

この1on1を通して、技術的なこと以外にも、エンジニアとしてのマインドや組織の一員としての自分について向き合えることができました。
Quipperには優秀なエンジニアさんしかいないのでプレッシャーを感じることも多いですが、今度こそ私も環境から逃げずに「最後までやりたい人」になりたいなって思います。
まずは社内でちゃんと通用するエンジニアになって、いつか部下ができたときに私も誰かを励ますことができるような人になりたいです。

お忙しい中1on1を実施してくださったVP of Eさん、ありがとうございました!